甲東株式会社


鮮度保存被膜剤とは?

鮮度保存被膜剤とはフルーツワックスやフルーツコーティング剤とも呼ばれ、食品衛生法によって管理されている食品添加物です。鮮度保存被膜剤に使われている原料はすべて食品添加物として認可されているものです。したがって非常に安全性の高い製品です。

一般的にはフルーツワックスと呼ばれていますが、このフルーツワックスという呼び名は、1960年頃、日本に鮮度保存被膜剤が導入された当時、商品名にフルーツワックスという言葉を使用したことに由来します。一般消費者にはこのワックスという呼び名から鮮度保存被膜剤が車や床のワックスと同一視されてしまいがちです。しかし実際には食品衛生法にのっとり製造された安全性の高い製品であり、カーワックスや床用ワックスとは全く別の製品です。

私たちの会社では鮮度保存被膜剤のことを分かりやすく説明したチラシを用意しました。
アイコンをクリックするとチラシが開きます。

チラシ

「鮮度保存被膜剤」が必要な理由は?

では、みかんを例に話を進めましょう。採ったばかりのみかんの表皮には、ごみやほこりなどの汚れが付着しています。これらを除去するために水洗いやブラッシングを施すと、もともと表皮にあった天然のワックス分が剥がれ落ちてしまい、次第に水分が蒸発し、みずみずしさが損なわれます。そこで鮮度を保つために出荷工程時に「鮮度保存被膜剤(フルーツワックス)」をコーティングしているのです。


口にしても大丈夫?

一口に「鮮度保存被膜剤」と言っても床や車に塗布するワックスとは全く別のものです。主な成分は、菓子や錠剤医薬品などのコーティングに使用されている天然のロウや樹脂などです。そのほかの成分も日本の厚生労働省をはじめ,世界各国で安全性が認められたものを使用しているので安心です.


でも、防かび剤が入っているって聞いたけど?

私たちの製品には防かび剤・防ばい剤を使用していません。

私どもが製造する「鮮度保存被膜剤」には、一切防かび剤や防ばい剤を使用していません。一部には温度の高い時期や雨の多い時期に防かび剤や防ばい剤の使用を求める声もあります。また厚生労働省で認められた防かび剤・防ばい剤もありますが、消費者の皆さまからご理解が得られない以上、これらを使用する考えはありません。


何でできているの?

フルーツワックスは食品添加物法に記載されている食品添加物を使っています。では原料について少し詳しく見てゆきましょう。

成分名 役割
カルナウバロウ

フルーツコーティング剤の主成分で、ブラジルに生育するカルナウバヤシ(ヤシ科、Copernicia cerifrra Mart)の葉に含まれる天然のロウ成分です。このロウ成分を採集し、ゴミや汚れを取り除いて使用します。

カルナウバロウはチューインガム、キャンディー、果実、チョコレートなどの表面に防湿性や光沢を付与するために使用されています。また、チューインガムの感触を調整し、柔軟性を付与する事にも使用されています。

セラック

フルーツワックスの主成分で、インド・タイ・ミャンマーなどに生息するラックカイガラムシという昆虫(Lacciferlacca Kkr)が分泌する天然樹脂です。この樹脂からごみや汚れを取り除いて漂白、精製したものを使用しています。チョコレートやキャンディー、糖衣菓子、果実、チューインガムなどの表面に防湿性や光沢を付与するために使用されています。またチューインガムでは感触を調整し、樹脂感を付与する事にも使用されています。医薬分野では、錠剤や糖衣錠の表面保護剤として利用され、防湿性や光沢を付与し、内部薬品の変質を防止する目的で使用されています。

マイクロクリスタリンワックス

被膜成分の一つで、果実、チョコレートなどの表面に防湿性や光沢を付与するために使用されています。また、チューインガムの感触を調整し、柔軟性を付与する事にも使用されています。

モルホリン脂肪酸塩

被膜成分の一つで、乳化剤として使用しています。

ポリリン酸ナトリウム

安定剤として使用しています。ソーセージ、蒲鉾などの保水性の増強、チーズなどの分散安定剤としても使用されています。

クエン酸ナトリウム

安定剤として使用しています。ジャム、ゼリー、キャンディーなどの緩衝剤として、またプロセスチーズ、アイスクリーム、シャーベットの安定剤、乳化剤としても使用されています。

オレンジオイル(香料)

カルナウバロウにはわずかに特有の臭いがあります。この臭いを消すために使用しています。

エチルアルコール

乾燥を良くするために使用しています。化学合成により製造されたものではなく、デンプン、糖蜜などを原料とし糖化、発酵後蒸留して得られたものです。


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